長期修繕計画は立てていたが、その時がくると見えるもの
管理業務を委託している管理会社から、「給水管更新工事」の提案があった。
しかし実際に更新工事をするとなると、配管が押し入れの中を通るなど、住民が最もこだわる美観の面で大きな問題があった。また、工事期間中、2~3日風呂が使えないなど、住民の生活への影響が大きいということが発覚した。
様々な工法について検討されたが、最終的に給水関係では歴史は浅いが、海洋関係の防錆では100年以上の歴史と実績があり、防錆理論も確かで分かりやすい電気防食の2工法へと絞り込まれた。
ラスカット工法の他に残っていた線電極を入れる工法の場合、線電極を配管内においておくと、線電極の被膜が水流で悪さをするのではとの不安の声もあったことから、ラスカット工法の導入が決定された。
ラスカット工法の最終決定にあたっては、特許取得、そして(財)建築保全センターの保全技術審査証明を取得している事に加え、既に導入されていたマンションと決定経緯や導入後の効果等について意見交換を行ったうえ、十分な効果を発揮しているとのことから、導入が決定された。